小雪~冬至(11月22日~1月19日)の健康運

一年を6つに分けた季節の移り変わり(初の気→二の気→三の気→四の気→五の気→終の気)において、正常な気候変化を主る主気に対して、異常な気候変化をもたらす客気が影響を及ぼすことを客主加臨(きゃくしゅかりん)といいます。
主気は厥陰風木→少陰君火→少陽相火→太陰湿土→陽明燥金→太陽寒水の順に巡り、客気は厥陰風木→少陰君火→太陰湿土→少陽相火→陽明燥金→太陽寒水の順に巡ります。
主気は常に、厥陰風木から始まりますが、客気はその年の十二支により決定されます。
2023年は卯の年であり、司天(3番目の気)が陽明燥金となるので、太陰湿土→少陽相火→陽明燥金→太陽寒水→厥陰風木→少陰君火となります。
終の気は、小雪~冬至(11月22日~1月19日)頃の気候を支配します。
主気が太陽寒水で客気が少陰君火となるので、正常な気候変化では、厳しい寒さとなる時期ですが、今年は陽気が盛んになり、暖かくなると予想されます。
中国の古典「黄帝内経 六元正紀大論篇」には、陽明燥金が司天で卯の発病の変化について、次のように述べられています。
「在泉(6番目の気)の君火が権力を持って陽気がはびこり、冬なのに気候が暖かくて冬眠すべき生物が現れ、流水も凍らず、民衆も健康で平安だが、暖かいため温病になりやすい。」
東洋医学では、風邪やインフルエンザ、新型コロナなどによる感染症を、寒邪を原因とするものを傷寒、温熱邪を原因とするものを温病と呼んでいます。
たとえ暖冬であってもこれらの感染症は流行することが予想されます。

(2009)『内経気象学』(緑書房) 淺野周
(2021)『全文ふりがな付き・素問 現代語訳』(三和書籍)