小満~小暑(5月21日~7月22日)の健康運

一年を6つに分けた季節の移り変わり(初の気→二の気→三の気→四の気→五の気→終の気)において、正常な気候変化を主る主気に対して、異常な気候変化をもたらす客気が影響を及ぼすことを客主加臨(きゃくしゅかりん)といいます。
主気は厥陰風木→少陰君火→少陽相火→太陰湿土→陽明燥金→太陽寒水の順に巡り、客気は厥陰風木→少陰君火→太陰湿土→少陽相火→陽明燥金→太陽寒水の順に巡ります。
主気は常に、厥陰風木から始まりますが、客気はその年の十二支により決定されます。
2023年は卯の年であり、司天(3番目の気)が陽明燥金となるので、太陰湿土→少陽相火→陽明燥金→太陽寒水→厥陰風木→少陰君火となります。
三の気は、小満~小暑(5月21日~7月22日)頃の気候を支配します。
主気が少陽相火で客気が陽明燥金となります。
また火運が不及なので火気が金気を剋す力が弱くなり、司天の陽明燥金は強く働きます。
正常な気候変化では、小満以降は暑さが厳しくなりますが、今年は低温になることが予想されます。
中国の古典「黄帝内経 六元正紀大論篇」には陽明燥金が司天で卯の発病の変化について、次のように述べられています。
「司天の政が広がり、涼気が行き渡り、客気の燥気と主気の熱気が交わる。燥気が極まると湿気が回復して潤沢になり、民衆は悪寒発熱の病となる。」
今年は涼気が広がり、客気の燥気と主気の熱気が交わり、三の気の終わり頃(7月後半頃)には、燥気が極まり、反って雨がふり、湿潤な気候となることが予想されます。
また五運から見ても、火運が不及なので、水運が勝気となれば、火運が鬱気となり、土運が復気となります。
やはり後半には雨が多くなることが予想されます。
このような天候の変化は、気圧の変化を伴うので、自律神経が乱れ、免疫力が低下しやすくなります。
夏風邪等の感染症には注意が必要です。

参考文献

橋本浩一(2009)『内経気象学』(緑書房)
淺野周(2021)『全文ふりがな付き・素問 現代語訳』(三和書籍)